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コラム
【あなたのオフィスは大丈夫?】オフィスにおける感染リスクと対策を紹介
新型コロナウイルスが第5類へと移行し、人々の意識も以前より薄まってきているのではないでしょうか?
しかし、実態は感染者が一人でも出てしまうと一気に広まるため、いまだに猛威を振るっています。
企業などは特に影響を受けやすく、オフィスなどで感染者が出てしまうと、事業をストップせざるをえないといったケースもあるでしょう。
働いている従業員の立場としても、安心して働ける環境を望む方が多いと思います。
この記事ではオフィスにおける感染対策について、感染経路から考えられるエリア別のおすすめ対策を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
オフィスで感染対策が必要な理由
オフィスで感染対策が必要な理由は大きく分けて2つあります。
経営者や管理者の立場、働く従業員の立場、どちらにとっても大切なポイントなので確認しておきましょう。
- 安全配慮義務の遵守
- クラスター感染のリスク
安全配慮義務の遵守
経営者や管理者は労働契約法に記載されているとおり、従業員の安全を確保する義務があります。
感染対策を行うことは、従業員の安全を確保する義務という点において必要不可欠だということです。
感染対策は働く従業員や関連する取引先などからの安心や信頼を得ることにつながります。
クラスター感染のリスク
オフィスにおける感染リスクとして最も警戒すべきことは、クラスター感染の発生です。
クラスターとは「感染者の集団」を指す言葉で、新型コロナウイルスなど感染力の強いものは短期間で広まってしまうため、容易にクラスター感染を引き起こします。
クラスター感染が発生してしまうと、人手不足等で仕事が回らなくなるなど直接的なリスクだけでなく、取引先などの関連する人々にも影響を与えかねません。
オフィスで注意したい感染経路と対策事例
オフィスで注意したい感染経路は主に以下の3つの経路です。
- 飛沫感染
- 接触感染
- 空気感染
基本的な感染対策を正しく理解し、実施することで感染を防ぐことが可能とされています。
感染経路別に対策事例を紹介するので参考にしてみてください。
飛沫感染
くしゃみや咳だけでなく会話でも飛沫感染のリスクがあります。
飛沫は1〜2m程飛ぶと言われており、感染する可能性だけではなく、感染させてしまう可能性もあることを意識しましょう。
対策事例
飛沫感染の対策事例を紹介します。
対策 | 解説 |
---|---|
マスクの着用 | マスクは顔に密着するようにし、正しく着用する |
ソーシャルディスタンス | 人との距離は2m以上確保する |
アクリル板の設置 | どうしても距離の確保が難しい場合は隣り合う、向かい合う人との間にアクリル板などを設置する |
上記の対策を行うことで、ウイルスが体内へ侵入することを防止します。
接触感染
感染者と直接接触するだけでなく、汚染された物に触れてしまうことで間接的に感染してしまうリスクもあります。
手指消毒が不十分であったり、消毒作業が不十分なことが接触感染を引き起こす主な原因です。
対策事例
接触感染の対策事例を紹介します。
対策 | 解説 |
---|---|
手指消毒の徹底 | 食事や何かに触れる前後などは必ず手指消毒を行いましょう |
定期的な消毒作業 | ドアノブやタッチパネルなど複数の人が触れる場所は、こまめに消毒作業を行いましょう |
基本的な感染対策ではありますが、怠ってしまうと感染リスクが大幅に上がってしまうので注意しましょう。
空気感染
咳やくしゃみ、会話などから飛沫されたウイルスが乾燥により細かい粒子となって空気中を漂い、それらを吸入することで空気感染を引き起こします。
対策事例
空気感染の対策事例を紹介します。
対策 | 解説 |
---|---|
定期的な換気 | 厚生労働省は1時間に2回以上の換気を推奨しています |
N95マスクの着用 | 一般的なマスクではなく、ろ過マスクを着用 |
空気清浄機の設置 | 種類や機能、設置場所を考えて設置する |
エリア別おすすめ感染対策
例えばマスクを外す場面がある食堂と、マスク着用のまま話し合いが行われる会議室では、上記で解説した感染経路が異なるため必要な対策に違いが生じるでしょう。
ここからはオフィス内のエリア別におすすめできる感染対策を紹介します。
会議室
会議室では普段行動を共にしない方との接触もあり得ます。
誰がどんな場所でウイルスに接触しているかわからないので、しっかりと感染対策を行う必要があると言えるでしょう。
会議室でできる主な感染対策は以下の通りです。
対策 | 効果 |
---|---|
窓を開け換気を常時する | 窓を開けることで空気が流れやすく、室内の空気が常に入れ替えられます |
サーキュレーターで空気を循環させる | 換気にプラスαで使用するとより効率的に換気が行えます |
ソーシャルディスタンスを徹底する | 一定間隔を空けて座るなどの対策をすることで飛沫感染や接触感染のリスクを減らせます |
アクリル板の設置 | 対面や隣接する場合はアクリル板で飛沫感染のリスクを減らせます |
手指消毒の徹底 | 入室前後に手指消毒すれば接触感染のリスクを減らせます |
加湿器の設置 | 乾燥を防ぐことでウイルスが増殖しにくくなります |
窓がない会議室など換気ができない場合には、出入り口をオープンにさせておくなど密にならないような工夫が必要です。
そして会議終了後の消毒作業も忘れずに行いましょう。
食堂・休憩室
多くの人がマスクを外すことや食事をする場面でもあるので特に注意したいエリアとなっています。
どのような感染対策が有効なのか紹介します。
対策 | 効果 |
---|---|
黙食を推進する | 飛沫感染を防ぐために、マスクを外している食事中は、過度な会話を避けることが推進されています |
チームや部署ごとに時間を分散させる | 集団ごとに時間帯を分散することで、密を避けられるので感染のリスクを減らせます |
座席のレイアウト変更 | 隣接や対面しないようなレイアウトにすることで飛沫感染によるリスクを軽減できます |
出入り口の手指消毒を徹底 | 接触感染のリスクを減らします |
お手洗い
お手洗いはトイレだけではなく歯磨き、女性であればお化粧直しなどをする方もいます。
見落としがちな感染対策もあるので参考にしてください。
対策 | 効果 |
---|---|
便座の使用前は消毒 | 便座を消毒してから使用すると接触感染のリスクが軽減されます |
用を足した後は便座を閉めて流す | 排出された菌が飛び散るのを防ぎます |
歯磨き後の清掃 | 歯磨き後は次の人のために、周りを水で流しておくことで接触感染の可能性を低くします |
手洗いと手指消毒の推進 | 手についたウイルスを洗い流すのはもちろん、その後にアルコール消毒を行うことで殺菌しておきましょう。 |
オフィスで取り入れられる予防対策
感染対策は強制はできないので予防を意識することが重要です。
ここからは感染対策としてオフィスを管理する経営者や管理者が取り入れられる対策を紹介します。
テレワークで接触を減らす
人との接触を減らすもっとも有効な方法です。
通勤中の従業員が感染するリスクも減らすことができ、不特定多数の人と接触することを大幅に減らせます。
テレワークは接触を減らすだけの目的であれば有効な方法と言えますが、セキュリティーなどの面でリスクがあるのも事実です。
そのためコロナ禍を機に一度はテレワークが増えましたが、第5類へ以降後は会社への出社する勤務形態に戻している企業も多くあります。
共有機器の見直しと消毒の徹底
共有で使用する機器には、パソコンやプリンターだけでなく社用車などもあります。
そのため、こまめな消毒や触れる前の手指消毒の徹底することが大切です。
共有機器を見直し、なるべく個人使用や使用する人を限定させるなどの対策がおすすめです。
共有機器を個人使用にするには多少費用がかかりますが、有効な感染対策と言えます。
オンライン会議・面談の導入
会議を行う際や面談を行う場合は、オンライン会議にすることで接触感染だけでなく、飛沫感染や空気感染も防げます。
ビデオ通話機能を使用すれば、相手の顔を見て話せるので表情もみてとれるため、通常の会議と遜色なく行うことができるでしょう。
しかし取引先との会議等であれば、先方も同じツールを使用しなければならないなどの条件もあるため、状況に応じて対応する必要があります。
また電波の関係で声が途切れて聞こえてしまう場合もあり、電波が安定している環境が必要です。
非接触型への変更
接触感染を防ぐためには、オフィスで使用されるさまざまなものを非接触型へ変更することが有効的です。
一部の例として以下のようなものがあります。
- トイレを自動水栓のものへ変更
- 顔認証による出退勤システムの導入
- 足踏み式開閉のゴミ箱
- 自動ドア
- 売店の無人化
- ハンコをデータ化
ただし工事が必要な場合や費用が高いものもあり、すぐにはできない場合もあります。
これらを取り入れるにはコストがかかりますが、消毒の手間などを減らすことができ、感染リスクも大幅に軽減することができるでしょう。
負担が少なく効果が高い感染予防法
これまで紹介した感染予防法は、手間やコストがかかったり、対策自体を個に委ねられたりするものがほとんどで、確実に効果を発揮する保証はありません。
導入するハードルや実施する負担のバランスを考慮した際に、最もおすすめできるウイルス感染対策を紹介します。
抗菌・抗ウイルスコーティング
1度コーティングするだけで1年は抗菌、抗ウイルスの効果を発揮します。
防臭、防汚効果もあるのでオフィスのお手入れも簡単です。
抗菌・抗ウイルスコーティング施工する際に換気扇やエアコンを稼働させておけば、防カビ効果もあるのでカビ対策にもなります。
昨今では多くの企業や施設、飲食店などで使用されており、人々が安心して利用する大きな一因になっているのです。
詳しい効果についてはこちらをご覧ください。
まとめ
オフィスでの感染対策には、以下の3つが大切だということがお伝えできたでしょうか。
- 基本的感染対策の徹底
- 密を避ける
- 人と人の接触を避ける
新型コロナウイルスが第5類になり、感染対策を従業員に委ねることが多くなってきた今、抗菌・抗ウイルスコーティングで管理者や従業員の負担を減らしつつも、確実な感染対策を行いましょう。